一冊の、好きな絵本の話
はじめての記事がこれでいいのか分かりませんが、好きなものの話は、気分が良いものです。
三十路を越えても卒業できない絵本
誰でも小さいころは絵本読みましたよね
達磨ちゃんと天狗ちゃん、
シロクマちゃん、
11匹の猫、ネズミの一家の絵本……
小学生に上がれば半数以上が絵本を卒業して、小説やコミックを読みはじめ、
中学高校に上がれば、絵本なんか誰が読むんだwという環境でした。
それでも僕は、どうしても手元に残したい絵本が一冊ありました。
それは、
ごんが ねらっているよ
おはなしチャイルドリクエストシリーズ_20
作/山元護久
絵/田畑精一
㈱チャイルド本社
ストーリーは、
好き嫌いがある園児のたろうは、ごんという小さな怪獣をこっそり飼っていました
たろうは、嫌いな野菜や牛乳を自分の代わりにごんに食べさせることで園の先生やお父さんお母さんにほめられました
しかし少しずつ、だんだんとごんが大きくなっていることにたろうは気づきませんでした
そんなある日の帰り道、急にごんが大きくなりはじめました。
隠していたカバンはバリバリとこわれて、あっという間に大人よりも大きくなったのです!
どうしよう!たろうがあぶない!
……そもそも怪獣がいる世界観にも驚くし、ごんがどんな生体なのかまったく説明がないのも不穏です。
たろう目線で物語だから、当然ですけどね
で、なんでこの絵本が好きかというと…
とにかく怪獣「ごん」が好きッ!!
これに尽きます。
- たろうに拾われる前はどこにいたのか
- ほかにも怪獣がいるのか
- 逃げたけど、また襲いにくる可能性はないのか
- 拾われた頃からたろうを狙っていたのか
- ビジュアルが明らかに怖さ重視
何度読んでも気になるし、怖いし、不気味です。
ごんのビジュアルも結構怖さ重視のデザインです。
ワニのように濃い緑色のゴツゴツした背中に、
真っ赤なつり上がった目、
尖った牙と、火を吐く口、
そして人語を理解して話す知性、
怖すぎです。
お話では最後、園の先生や友だちが助けにきてくれてたろうは助かり、ごんは風の向こうに逃げて行きます
風の向こうて。
また来るかもしれないじゃん!!
実家を出て、三十路になった僕ですが、
これからもこの絵本は読んでいくと思います。
怪獣はいいぞ!
ごんがねらっているよ (おはなしチャイルドリクエストシリーズ)